マーケティングとは

イノベーションとマーケティングによって、新製品を開発して売上を増やし、粗利益を作り出す。

「景気を上向かせることができるのは、政府の経済政策ではなく、新しい事業を起こそうとする企業家のエネルギーである。世の中には『変えてはならないもの』と『変えなければならないもの』があり、時代遅れになって生産性の低くなった事業は変えなければならないものである。変えなければならないものは破壊して、時代に適した生産性の高い事業に作り変えなければならない。その新陳代謝の役割を果たす原動力は、創造的破壊を行う企業家である」

シュムペーターは、「新しい事業を起こそうとする企業家のエネルギーと行動力が、社会を発展させ、経済を成長させる原動力だ」という独創的な理論を打ち立てたのである。

イノベーションの本質

イノベーションとは、「儲かっていない活動を、儲かる活動につくりかえること」で、「ものの考え方や仕事の方法を変えることによってお客(得意先)の価値観を変えさせ、満足させて自分も儲けること」をいい、「時代遅れになったり、生産性が低いために儲からなくなった活動を、儲かる活動に作り変えることが根本原理」である。
イノベーションとは発明発見のことでもなく、技術を革新することでもなく、技術部門だけが行う活動でもない。

新しい付加価値(粗利益)を生み出すために、すべての部門が取り組むべき根本的な活動のことをイノベーションというのである。

つまり、設計を革新したり、製品を革新したり、価格を革新したり、顧客サービスを革新したり、営業を革新したり、組織を革新したり、販売手法を革新したり、物流を革新したり、人材開発を革新したり、ありとあらゆる活動において、お客を満足させて儲かる活動に作り変えることをイノベーションというのである。

イノベーションとは、従来の常識や慣行を否定して、全く違う発想でお客を満足させて、自分も儲ける活動のことをいうのである。繰り返し言うが、単に技術革新だけがイノベーションではない。

どうすればイノベーションを起こせるのか?

シュムペーターは、「新結合」によってイノベーションが起こると説明した。「新結合」とは、新しく結びつけたり、新しい組み合わせをつくるという意味である。

マーケティング

そこで、販売する前にお客に買ってもらうしくみを作ることが必要になってくる。「買ってもらう仕組みを作る活動をマーケティングという」のである。販売活動はマーケティングが終わってから始まる。

マーケティングは「お客の立場に立って買ってもらうことを考える」活動である。販売は「売り手の立場に立って売る」活動である。両者の考え方は全く正反対だからマーケティング部門と販売部門を兼任することはできない。マーケティングの最終的な目標は「販売しなくても売れるようにする」ことである。

目先の利益にこだわって「一つ一つの取引が採算に合っていなければビジネスではない」という短絡的な考え方をしているから「お客と長く付き合ってお互いに利益を得る」という関係を築くことができない。

価格は工場が決めるものではなく、市場が決めるものだということを理解できずに、コストを合計して価格を設定しているから売れない。

コトラーは「利益を上げることがマーケティングの目標だ」と言い、マーケティングの手順を次のように挙げている。

  1. 狙うお客、つまり市場を決める
  2. 何を売り物にするか、高級品を売り物にするのか、安全性を売り物にするのか決める
  3. 売り物に見合った価格をつける
  4. お客が買わなければならない理由と意味を考える
  5. どこで買えるか、品切れを起こさないようにするか、流通戦略を決める
  6. 最も安いコストでお客に届ける方法を決める

    ドラッカーの実践経営哲学
    ビジネスの基礎がすべてわかる!
    著 者 望月 護
    から引用しました。




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